ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(41)=米国=と3分3回ボクシングルールのエキシビションマッチで対戦するキックボクシングのRISE世界フェザー級王者・那須川天心(20)=TARGET=が18日、千葉県松戸市内で公開練習を行った。

 シャドーボクシングでは、裏拳気味のジャブ、飛び上がってパンチを繰り出すスーパーマンパンチなど、ボクシングでは見られないキックボクシング独特の動きを織り交ぜながらも、違和感のないボクサーの動きを披露。ミット打ちではボクシングの名門、帝拳ジムの元チーフトレーナー葛西裕一氏が持つミットに素早いコンビネーションの連打などを繰り出し、終了後に葛西氏が「疲れた~」と悲鳴を上げさせるほどの躍動感あふれるデモンストレーションを見せつけた。

 前日に約2週間の米国でのボクシング修行から帰国した那須川は「2週間でだいぶいい動きになったと思う。いろんなものを吸収して帰ってきました。本当に変わりましたね。こんなに変わるのかと思うぐらい」と充実感たっぷり。ボクシングへの適応については「重心だったり、蹴りがない分、大きく動けるんで、そこを磨いてきました」と説明しなからも、「ボクシング、ボクシングするつもりはない。スーパーマン(パンチ)だったり、あっと驚かせる動きをしたい。自分が持っている、キックボクシングの技術も最大限に使う」と予告した。

 これまでメイウェザーは「エンターテイメント」、「ショー」などと強調するなど、挑発的な発言を繰り返している。これに対し、KO狙いを宣言している那須川は「逃げているんじゃないかと思う。日本代表としてぶっ飛ばしてやりたい」と不敵に言い放った。